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【大前研一 大前研一のニュース時評】ゴーンしか“運転”できない3社連合 ルノーと日産、三菱を加え機能統合拡大  (1/2ページ)

 ルノーと日産自動車は1日、主要部門の機能統合を拡大し、その枠組みに日産傘下の三菱自動車を加えると発表した。1999年に資本提携したルノーと日産は、2014年に研究開発、生産技術・物流、購買、人事の機能について統括責任者を任命し、1つの会社のような組織運営を進めてきたが、三菱を加えることでさらなる相乗効果を狙う。

 ルノーと日産は、両社の会長を務めるカルロス・ゴーン氏への依存を軽減するための機能統合だと主張している。しかし、機能統合を進めたら、ますますゴーン氏以外にはマネジメントできない会社になってしまうのではないか。

 ルノー・グループはブラジルに大きな工場を持っていて、ここで日産も製造している。さらに、ロシアの自動車大手アフトバスの株式を50%以上取得している。これらの経営もからむと、ますます複雑になる。統合が進むと、例えば三菱からみると不公平に思えるようなことも、ルノーのためにやらなくてはならなくなるだろう。

 英国の港湾都市サンダーランドに日産の大きな工場があるが、ここの出身の人が非常に優秀で、ルノーと日産の役員にもけっこう名を連ねている。日産出身者がゴーン氏の後継になるのではないかという期待もあった。

 ただ、ゴーン氏は優秀な人間が近寄ってきたら排除するところがある。中国の習近平国家主席と似ている。日産出身の日本人がゴーン氏の後釜になる可能性は非常に薄いと思う。

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