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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「新年度」》メガバンクが“衣替え” シンプルな名前の背景とは

 日本企業にとって、新年度は“衣替え”のチャンスだ。毎年4月1日になると、経営トップの交代や社名変更、ブランド刷新、新商品発売や料金改定など、中期経営計画の策定などさまざまなことが起きる。銀行界でこの春話題となっているのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)と三井住友フィナンシャルグループの衣替えだ。いずれもアルファベット4文字の略語表記を前面に打ち出す。

 三菱UFJは4月1日付で、中核の三菱東京UFJ銀行の行名を「三菱UFJ銀行」に変更する。海外では、「MUFG Bank」の表記に統一する。海外では昔から、為替業務を行っていた旧東京銀行のブランドが強かっただけに、東銀の名前を消すのは思い切った経営判断といえる。

 三井住友FGは4月からグループの呼称を「SMBCグループ」に改める。三井住友銀行の略称で、認知度も高い「SMBC」を活用する。社名変更は行わず、3億円を投じ、看板や名刺、テレビCMなどに使うグループ企業のロゴを変える。

 両社が「MUFG」「SMBC」の4文字にこだわる背景には、海外戦略の拡大方針がある。日銀のマイナス金利政策がしばらく続くことが想定される中、3メガバンクにとって一層のコスト削減と収益力強化が共通の急務となっている。

 みずほフィナンシャルグループも含めた3メガバンクは、国内では人員削減や店舗網の縮小を粛々と進めている。預金をかき集めて貸出を増やして利ざやを稼ぐという伝統的な銀行のビジネスモデルが厳しくなってきた分、3メガは融資やM&A(企業の合併・買収)、株式上場などの大型案件が多い海外に活路を見いだしている。

 ただ、海外には、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェース、シティグループなど、とてつもなく大きい金融グループがひしめく。3メガのシンプルな行名や呼称には、「海外でブランドを浸透させたい」という強い願いが込められている。(B)

 日銀本店前はちょっとした桜の名所として知られています。きょうもきれいに咲いていますが、旧館が耐震工事中のため、「インスタ映え」のする写真はしばらく撮れません。

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。3月のお題は「新年度」です。

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