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【大前研一 大前研一のニュース時評】日野とVW提携、自動運転分野の意外な組み合わせ (1/2ページ)

 日野自動車と独フォルクスワーゲン(VW)は12日、トラックやバスなどの商用車分野で提携すると発表した。電気自動車(EV)や自動運転の先端技術開発などで幅広く連携し、競争力強化につなげる。

 世界的な環境規制の強化を受け、商用車分野でも電動化の開発競争が激しくなっており、提携で開発費の負担を減らす狙いもある。また、トラックやバスなど商用車の自動運転が実用化すれば、運送業界の人手不足が解消するほか、過疎地のバス路線を廃止しなくて済む可能性もある。

 日野に50・1%の出資をしている親会社のトヨタ自動車とVWは、乗用車を中心に世界首位を競うライバルだ。日野は研究開発にトヨタの協力が得られるが、日野の下義生社長は「商用車の技術は乗用車の延長線上だけでは対応できない。技術、商品、地域の観点で幅広い協業の可能性を有する合意だ」と述べ、生き残るにはグループの枠組みを超えた連携が必要と強調した。

 この提携、ちょっと意外な感じもするが、VWはディーゼル排出ガスの不正の問題を乗り越えて、アウディなどは非常に調子がいい。一方、日野の技術も侮れない。

 VWとしては、自動運転の分野で日野を従わせるという狙いだろう。一方、ヨーロッパに比べて日本では路上での自動運転の実験が難しいので、この提携は日野にとってもプラスになるだろう。

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