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【大前研一 大前研一のニュース時評】M&A連発するライザップへの提言 科学的に説明できる領域を伸ばしてみては (1/2ページ)

 パーソナルトレーニングジムのRIZAP(ライザップ)グループが発表した2018年3月期連結決算(17年4月~18年3月)によると、売り上げは前期比約43%増の約1362億円、営業利益が同33%増の約136億円、純利益が同20%増の92億5000万円だった。いずれも過去最高に達した。19年3月期の売り上げは先行投資の効果により一気に1・8倍の2500億円、21年3月期は3000億円という大幅な増収を目指す。

 業績を牽引(けんいん)しているのは、主力のボディーメーク事業。中高年市場開拓の一方、短期集中シェイプアップだったのを、1年更新で生活習慣を管理する継続サービスを導入し、会員の残存率が大幅に向上した。美容・健康関連事業は売り上げ収益が685億円強だ。

 このように急成長を続けるライザップだが、健康美容分野以外にもアパレル、インテリア、雑貨、出版、ゴルフ、英会話、料理教室などさまざまな業種の企業を相次いで買収している。この4月にはJ1サッカーチーム「湘南ベルマーレ」の運営に乗り出すことも発表した。何を目指しているのか。

 私が学長を務める「ビジネス・ブレークスルー大学」の大学院生からも、「グループ入り後、利益率が改善した企業もあるが、M&A(合併・買収)に一貫性が見えず、グループのシナジー効果(相乗効果)を生み出しにくい状況に思える」という指摘があった。その通りだと思う。

 ライザップに通って痩せた場合、昔着ていた服が着られなくなる。そういう意味も含めたアパレル買収もあるのだろう。

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