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【定年後の居場所】「会社は天国」に陥らない適度な距離感を 定年後を有意義に過ごすために (1/2ページ)

 定年退職して1年半した頃に、学生時代の同窓会があった。当時のクラスの仲間十数人が集まった。年齢的には61歳、62歳だが、ほとんどがまだどこかの組織で働いていた。無所属だったのは私を含めて3人だけだった。

 ただ、新入職員で入社した会社にそのままの形で働いている者はほとんどいない。役所の関連団体で働く、元の会社の子会社で働く、雇用延長制度を選択して働くなどである。60歳で退職して引退を決め込むのは全体では少数派だ。

 その3人のうちの1人が、「そろそろ、もう一度働こうかな。やっぱり仕事が一番面白い」と切り出した。もう1人は「俺はまだ退職して半年なのですぐに仕事に戻るつもりはない。でも、その気持ちは分かるなぁ」とあいづちを打った。私にも2人の気持ちは理解できた。大学を留年していた時に「ずっと遊ぶのは難しい」と思って就職先を決めた40年近く前を思い出した。

 隣で3人の話を聞いていた同級生は、「悠々自適が似合う君たちでも、そう言うのだから会社とはいかに天国であるかがよく分かる」とまぜっかえした。

 その後は、なぜ「会社は天国」なのかを冗談を言い合うように4人で楽しく語り合った。

 とにかく会社に行けば人に会える。昼食を一緒に食べながら情報交換ができる。出張は小旅行・接待は遊び。歓迎会、送別会でみんなと語れる。遊び仲間、飲み友達も増える。時には会社のお金でゴルフもできる。規則正しい生活になる。暇にならないように上司が仕事を与えてくれる。おまけに給料やボーナスまでいただけるなどなど挙げていけばいくらでも出てきた。

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