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【図解で分かる「決算書」の仕組み】10月「ZOZO」に社名変更 ブランド名と統一で認知度アップ狙う「スタートトゥデイ」

 本日は、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイをピックアップする。着るだけで体のサイズが採寸できるボディスーツ「ゾゾスーツ」を無料配布するなど、話題に事欠かない同社であるが、直近の実態はどうなっているのか。2018年3月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合が60%近くまで積み上がり、安全性については全く問題ない。過去の利益の蓄積である利益剰余金がたっぷりあり、財務基盤は盤石である。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率が33・2%、当期純利益率20・5%と、かなりの高収益体質である。前の期と比べても2割以上の増収増益となった。

 最後に、キャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。本業でのキャッシュの稼ぎを示す営業C/Fが多額に計上されている。そのキャッシュの約半分を設備投資やM&A資金に投じ、残りの約半分を配当金などの株主還元に充てている。キャッシュ面でも非常に順調である。

 同社は、10月1日に社名を「ZOZO」に変更する。ブランド名と統一することで、認知度を広げたい考えだ。好調な既存のネット通販を軸に、ゾゾスーツの市場浸透と自社ブランド商品の拡大で、さらなる業績拡大を狙う。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

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