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【経済快説】老後資金は「平均の数字」ではなく「自分の数字」で考える (1/2ページ)

 街の大型書店に行くと、「人生100年時代」「定年後」などといった言葉を強調する書籍が多い。ことに老後のお金については関心が高い。

 老後のお金について書いた書籍で、役に立つものと立たないものの、筆者流の判別方法をお伝えしよう。「ゆとりのある老後の生活費は夫婦でひと月○○万円といわれています」と、平均の数字がいきなり出てくる本およびその書き手は役に立たないと断言する。この数値を元に、何歳までにいくら貯めておくと大丈夫だといった目標額が出てくる本もダメだ。

 理由をひとことで言うと、「平均」の知識は誰も幸せにしないからだ。「夫婦でひと月いくら」という数字は、多くの場合、生命保険文化センターが行ったアンケートの結果を元にしたものだ。ゆとりある老後のために月々いくら欲しいかを聞いているもので、少々希望的な額に傾いている。なるべく高額の生命保険に加入してもらうためには、好都合な数字なのであろう。

 これをベースに老後の生活について考えると、目標額を貯めることが出来そうになくて老後に不安を抱える人が多いはずだ。

 他方、現役時代に大いに稼いで大きな支出をしている人は、老後にもそれなりに支出する生活を送ると予想できるので、「○○万円では、とても足りそうにない」と不安を覚える。お金持ちであっても、平均の数字を知って安心はできない。

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