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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「爽」》森は宝の山 木をもっと使おう!

 国産木材を利用する取り組みが活発化している。それも家具や建具、小物類といったちまちました話ではない。住友林業が高さ350メートルの木造超高層ビルを建てる驚きの構想を打ち出したほか、政府は木材の輸出拡大に力を入れるなど、かなり大きなプロジェクトが動き始めている。

 住友林業の木造超高層ビルは、総工費6000億円をかけて、創業350周年を迎える2041年を目標に実現させる計画。地上70階建てのビルで、柱と梁は木材と鋼材を組み合わせて作るほか、建物内部は純木造にするという。

 竹中工務店も10階建てマンションの建設を進めるなど、さまざまな木造・木質建築に取り組んでいる。

 財界全体にもこうした動きが広がっている。経済同友会は今年3月、木材の需要を掘り起こし、林業を成長産業化することで地方創成につなげることを提言した。

 全国知事会にも国産木材活用プロジェクトチームが発足した。大阪北部地震で女子児童が倒壊したブロック塀の犠牲になった事故を踏まえ、小池百合子東京都知事が学校のブロック塀を木で作ろうと呼びかけたことがきっかけだという。

 木材需要拡大の動きが急速に広がっている背景には、戦後の復興期に一斉に植えられた木が伐採に適した時期を迎えていることがある。林野庁幹部は「世界的に森林資源が不足している中、日本は数少ない森林資源豊かな国だ」と説明する。

 日本は丸太や合板、製材の輸出拡大にも力を入れている。お隣り中国向けの輸出品目を見ると、丸太は金額ベースで2位。中国は北米から多くの木材を買っているが、米中貿易摩擦が長引けば北米産以外に切り替える可能性も高い。中国は今夏、日本の建築基準法に相当する法令を改正し、新たに日本の木材と工法で住宅を建築できるようになった。

 日本にとっては輸出拡大の絶好のチャンスという訳だ。これから国内外で日本の森林の恵みを目にする機会が一気に増えそうだ。

 先日、林野庁の案内で、埼玉県内の林業現場を視察する機会があった。つかの間の森林浴によって気分は爽快。木の力を実感する1日になった。

 「木」という字は数字の「十」と「八」からできていることから、10月8日は「木の日」に定められています。林野庁は毎年10月を「木づかい推進月間」として、木材利用を広める運動を展開しています。みなさんも、秋晴れの日は森の中へ出かけてみませんか。(B)

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。10月のお題は「爽」です。