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【住まいの処方銭】都心部で散見される違法民泊… 「お金払ってる?」フレンドリーに尋ねよう

★民泊その後(2)

 巧妙化している違法民泊。SNS、ツイッター、掲示板などで宿泊者を募る例も増えている。

 東京都港区のマンション管理士、飯田勝啓さんはこれまで複数の違法民泊を撃退してきた。

 「民泊新法の施行後、エリアが都心から郊外に広がっている感がある。もう都市部だけの問題ではない。巡回管理などで人の目が少ないマンションは特に注意したい」

 「違法民泊かな」と思ったら、すぐに行動を。まず、飯田さんは出入りする人の特徴や時間帯、人数などをメモすることを勧める。さらに、可能であれば仲介サイトを特定する。まだサイトの違法物件はゼロではない。

 「…駅の近く」など利用者目線のワードで細かく検索。疑わしい物件があればすぐ印刷し、証拠を残したい。防犯カメラの映像も調べよう。不自然な鍵の受け渡しが記録されているかもしれない。宿泊者の予約票がゴミの中から見つかることもある。ゴミ出しや騒音トラブルも記録をしたい。

 部屋を直接訪ねる方法もあるが、室内に「インターホンが鳴っても出てはいけない」と書いたルールが貼り出されていて、居留守を使われる可能性もある。「トモダチと答えて下さい」と書いてあることも。ただ、飯田さんは「宿泊者には悪気がない。会ったときに『トモダチ?』『お金払ってる?』とフレンドリーに尋ねたら領収書を見せてくれたことがある」とノウハウを教える。次の行動は保健所への情報提供だ。最初に保健所に連絡し、共に証拠集めに取り組むのもOK。

 ところで、違法民泊を行っているのが、賃借人や海外の外国人という例はある。賃借人であれば、オーナーと連携を取る。ここで居住者名簿があるとスムーズだ。外国人であれば、「所有者は、ほぼ日本国内の賃貸管理会社に運用を任せている。管理費などをその会社経由で払うので、情報共有をしたい」。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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