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【経済快説】ゴーン氏の逮捕劇に想起される… 経営者が晩節汚す「3つの落とし穴」 (1/2ページ)

 日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が逮捕された事件に世間の関心が集まっている。

 この事件に関して、筆者は2つ思うことがある。

 そもそも、ゴーン前会長が過去に日産から得ていた年収約10億円は、グローバル企業の有力経営者としては「いかにも少額」であった。あの種の経営者で「強欲」でない人がいるのかどうか分からないが、彼は自分の報酬がもっと多くて当然だと思っていただろうし、その点が「油断」につながっていたように感じる。

 もう一点、日産の幹部や経理担当部署がゴーン前会長の報酬や報道されているような会社の資金の流用について前々から知らなかったとは考えにくい。今回のタイミングでの事件化の背景には、ルノーおよびフランス政府による日産支配の強化に向けた動きに抵抗しようとする日産社内の勢力の意図があったように思われる。

 推測を許してもらえるなら、後日こうした機会を作るために、ゴーン前会長はいわば「毒まんじゅう」的な報酬を与えられ続けてきたのではないか。

 ゴーン前会長は、合法で後から刺されにくい形で大きな報酬を得ることがいくらでも可能であったはずだ。世界一の大きさの自動車メーカーを支配することを目指す野心家にしては、たかだか数十億円単位のお金の問題で転ぶとは、何とも不用意だった。

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