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【定年後 難民にならない生き方】空き家になった親の家…その後の扱いどうする? (1/2ページ)

 誰も住まなくなった親の家や土地の後始末が回ってきたらどうするか。親の家が「賃貸」であれば、介護施設への入居をきっかけに、あるいは亡くなってすぐに契約解除をして、おしまい…と比較的シンプルに事が終わる。これが「持ち家」となると、家をたたむまでの選択肢が多い分、逡巡(しゅんじゅん)も増え、悩みも深刻になるという。住生活コンサルタントの大久保恭子氏はこう解説する。

 「相続した親の家を利用・活用するのにいちばんスムーズなのは“売る”という選択肢。不動産に売却依頼をすればあとは契約・引き渡しの手続き以外、特に何もする必要はありません。売却益が出れば申告し、税金を一度納めれば終了です」

 売らないとなると、「貸す」あるいは「自分で使う」という選択肢が浮上する。

 「『家を手放すのは嫌だけれど、放っておくのももったいない。ならば貸そう』と考える方は少なくありません。ただ、貸すのに向いているのは人が住みたがるような便利な立地にあり、あまり手を入れずに貸し出せる築年数の浅い家だけです」

 親の「持ち家」は多くの場合、広くて古い一軒家。築30年を超えると、キッチンや浴室、トイレなど水回り設備の交換、床や外壁の修理など200万円近い改修費が必要になる可能性が高いと、大久保氏は指摘する。

 「改修費を家賃で回収しきれないこともありますし、そもそも回収資金の調達が難しいことも考えられます」

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