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「現金お断りの店」は、その後どうなったのか? ロイヤルHDの実験 (3/5ページ)

 実際、オープンしてみてどうだったのか。トラブルはゼロ。なぜかというと、お客さんはタブレット端末を使って注文するわけですが、その際に「当店は現金を使用することができません」といった文言が表示されるんですよね。キャッシュレスでも問題がなければエンターキーを押して、注文することができる。というわけで、クレジットカードや電子マネーなどを持っていないお客さんは、注文することができないフローになっています。

■売り上げの管理・報告業務は「ほぼゼロ」

 土肥: 「現金お断り」であることを掲げて、釣り銭も用意していない。ということは、店にお金は置いていないのですか?

 野々村: 店内にお金があると、金庫が必要になりますよね。キャッシュレスの店はお金がないので、金庫がありません。飲食店で働いた経験がある人は理解できると思うのですが、店に金庫があるとプレッシャーを感じるんですよね。「カギはどこに置けばいいのか」「不審者が入店した場合、どのように対応すればいいのか」など、さまざまなことを考えなければいけません。

 また、お金を扱っていると、釣り銭を準備して、入金をして、売り上げを管理しなければいけません。閉店後、店は発注、掃除、レジ締めなどを行わなければいけませんが、レジ締めだけは「明日でいいか」と先送りすることはできません。確定した数字をきちんと本部に報告しなければいけないのですが、人がやっていることなので、どうしても過不足が発生するんですよね。1000円少なかったり、1000円多かったり。ミスをゼロにすることは難しい。

 じゃあ、実験店ではどうやっているのか。閉店後、売上金などを本部に報告するだけ。これもタブレット端末から行えるので、数秒で終了することができるんですよね。というわけで、売り上げの管理・報告業務は「ほぼゼロ」と言っていいでしょう。こうした業務は1日に40分ほどかかるのですが、その仕事から解放されたことで、店長や責任者は「接客にチカラを入れることができるようになった」と言っていました。

 土肥: ふむふむ。

ITmedia ビジネスオンライン

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