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【榊淳司 マンション業界の秘密】羽田の「新進入路」は市場が抱える爆弾!? 2020年めどに品川区内に騒音被害発生か (1/2ページ)

 2020年をめどに羽田空港(東京都大田区)へ着陸する旅客機の進入路が変わる。

 国土交通省が公表している「南風時の新飛行経路」によると、15時から19時の間に1時間につき14便程度が代官山、五反田、大崎、大井町駅のほぼ真上を通過する。その騒音レベルは大井町駅前で「平均値…約61デシベル」。瞬間最大値は「約77デシベル(電車の通過音等)」とされている。

 こういう場合、数値を高めに発表しているとは思えない。影響の拡大を避けるために、控えめに表現していると考えるのが自然だ。

 77デシベルという数値は、間近にいる人との会話も成立しないレベル。遮音性の低い住居内では、テレビの音声も聞き取れなくなるだろう。窓を開けているマンションの中も同じ。

 つまり、大井町駅周辺のマンションでは、飛行経路の変更後は大いに騒音に悩まされる可能性がある。

 現在、大井町駅の周辺ではいくつかの新築物件が販売されている。そのうちのあるデベロッパーが販売する物件の1つでは、交通スペックを「京浜急行線『鮫洲』駅徒歩××分」と表示している。実のところ、その物件はJR京浜東北線「大井町」駅の方がかなり近い。

 その物件に住む人の多くはJR大井町駅を使うはずである。にもかかわらず、わざわざ京浜急行線の最寄り駅を交通スペックの筆頭に表示している。

 そういうイレギュラーな表示をしなければならないほど、飛行経路の変更が深刻な影響をもたらす…とその物件の売主が考えているのではないか。

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