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【榊淳司 マンション業界の秘密】羽田の「新進入路」は市場が抱える爆弾!? 2020年めどに品川区内に騒音被害発生か (2/2ページ)

 JR京浜東北線の大井町駅といえば、その利便性の高さから周辺エリアにおけるマンションの資産価値もそれなりに高く評価されてきた。また現在建設中のタワーマンションもある。

 しかし、飛行経路の変更以後は騒音の問題エリアとなる可能性がある。

 この問題は、大井町よりは騒音レベルが低いが、やはり真上が飛行経路になる大崎駅や五反田駅の周辺でも発生する恐れがある。ともに品川区内だ。

 かつて兵庫県の伊丹空港の周辺では深刻な騒音被害が発生していた。同様の問題が2020年以降に品川区内で起こり得る恐れについて、真剣に考えなければならない。

 仮にこの騒音が大きな問題となるなら、当然のごとくマンションなどの不動産の資産価値に影響する。

 飛行経路は2020年のどこかで変更されるだろう。便数を増やすための変更であるから五輪開催前と予測できる。この一件はマンション市場にとって、一種の「爆弾」になるはずだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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