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【新・兜町INSIDE】ネット大手で通信業者の争奪戦? 提携効果に疑問も

 ネット証券大手のカブドットコム証券にKDDIが最大1000億円出資すると報じられた。大手通信業者との提携はスマホユーザーを丸ごと取り込めるチャンスだ。

 残る大手通信業者はNTTドコモとソフトバンクの2社。一方、カブドットコム以外のネット証券大手はSBI、楽天、マネックス、松井、GMOクリックの5社。単純に1対1の提携だと、相手のいない証券会社が出てくる。市場では「楽天証券は楽天スマホを優先させ、他の通信業者と組まない」「初心者ユーザーに強いマネックスがNTTドコモを口説き落とす」などさまざまな見方はあるが、どれも憶測の域を出ない。

 こうした中、松井証券の松井道夫社長は記者会見で「通信業者と組めばうまくいくほど単純な話ではない」と述べた。日常的に株式投資をするのは個人のうち数%に限られる。「残る9割超の個人は契約先の通信業者がネット証券と提携したからといって株式投資してくれるとはかぎらない」として、楽観論を戒める。ただ、自社の提携については否定も肯定もせず、けむに巻いた。

 【2019年02月04日発行紙面から】

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