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【シニアライフよろず相談室】デジタル遺品整理、必要な情報の取り出しに「パスワードの壁」 (1/2ページ)

 故人のパソコンやスマートフォンなどのデバイスに残されたデータ(デジタル遺品)を取り出し、整理することを「デジタル遺品整理」といいます。パソコンやスマホは、通常、個々人のアカウントで管理されていますが、それゆえに本人しか知らない情報が残されており、かつ、パスワードで保護されているケースが大半です。デジタル遺品整理では、パスワードの解除や記録媒体への直接のアクセスを通じて、これらのデータを取り出していきます。

 デジタル遺品は、「心の資産」と「モノの資産」に分けられます。まず、「心の資産」。思い出の写真や動画はもちろん、故人の交友関係や生前の心境の軌跡を把握する手がかりとなるメールやLINEの履歴、アドレス帳データやSNSのアカウント情報などが該当します。以下は実際に当社にご相談のあったケースです。

 (1)葬儀で遺影として使いたい写真データがパソコンの中にあるが、パスワードが分からず取り出せない。

 (2)父の告別式の招待をしなければならないが、スマートフォンのパスワードが解除できず、仕事上のお付き合いの方の連絡先が分からない。

 (3)息子が自殺してしまった。死の直前、誰かとLINEしていたようだったが、それが引き金となったのかどうか確認したい。

 前記(1)(2)のような葬儀を円滑に進めるための情報の取り出しは、時間的制約があるだけに急を要します。一昔前までは、(1)は現像された写真の引き伸ばし、(2)は故人の手帳などの確認により、簡単に解決できたかもしれませんが、データ保存の電子化が進んだ昨今、必要な情報の取り出しに「パスワードの壁」が立ちはだかるケースが増えているのです。

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