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【経営者目線】消費税増税は「進むも地獄、戻るも地獄」 東京五輪後は「悪性インフレ」に? (1/2ページ)

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 今回は、景気予測と消費税増税に関する、私の目線をとりあげたい。

 目先でいうと、令和という元号が多くの国民に支持され、景気は「気」だけあって少し良くなると思う。元号発表によって支持率もあがったが、そこには、世界経済と戦う上で、平和すぎるようなものも感じている。

 秋に予定されている消費税増税は、そのターニングポイントになると思う。私は35年間、外食企業のオーナーとして、「景気動向」にふれてきている。それは、政府や日銀の景気動向より生の声であると思う。

 日銀はインフレターゲットを定めて金融政策を実行しているが、この春ワタミが展開する「三代目鳥メロ」で、上質な合鴨と牛タンのしゃぶしゃぶ鍋を、低価格の食べ放題で実施したところ、大ヒットしていると聞いた。お客さまの志向はデフレマインドであり、消費の実体はここにある。消費が低迷する現在でも安価な商品は売れる。

 少し先を見ると、2020年東京五輪以降、日本は物価は上がる一方、景気が悪いという「悪性インフレ」になると予測している。今後は、収入は増えていかないので、経営のキーワードは、インフレでもいかに安いモノを作り続けられるかである。国民の誰しもが、生活水準は落としたくないので、外食の回数を減らすというような行動も予想される。何より、20年前と国内総生産(GDP)が変わっていないのだから、極端に言えば、「20年前と値段を変えない方がいい」、と親しい経営者に大胆なアドバイスをすることもある。

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