記事詳細

【定年後・自走人生のススメ】若い共働き夫婦に学ぶ“当たり前”の家事分担 (1/2ページ)

 前回、このコラムで定年後の「家庭内の環境変化」についてテーマにした川柳を紹介したところ、「経験ある、身近にある」との賛同意見を多数いただいた。定年後研究所が行った「定年後川柳コンテスト」の応募作品の中からいくつかの句を紹介したのだが、他にもこんな句が…。

 のんびりと 家で過ごすと ゴミよばり(東さん)

 このような、定年後の“居場所”に関する句も多かった。

 「家庭、家族のために」という一念で生きてきた「会社人生」。一方で、「会社人生」のために家庭や家族を犠牲にしてきた負い目もある。そんな複雑な思いで、定年後に改めてわが家を恐る恐る眺めてみたら、もはやそこには自分の“居場所”は無かった。ジョークではすまされない。定年後の家庭内で“粗大ゴミ”と呼ばれないように、「家事労働の分担をかって出る」という涙ぐましい努力も必要なのだ。

 ところが、「これらの句には少し違和感ありますよ」という意見もある。「夫婦間で家事の分担って当たり前でしょう?」「生活費と家事の分担をどうするかは、夫婦生活の大前提ですよ」「なぜ定年後になってからですか? 今さら感ありますね」というのは、30代を中心とした会社員の男女たちである。

 言われてみれば「なるほど」である。改めて自分自身の“アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み・偏見、先入観)”に気付かされた。内閣府の「男女共同参画白書」(平成30年版)によると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方(性別役割分担意識)に対しては、男女ともに「反対」の割合が「賛成」を上回っているのだそうだ。

関連ニュース