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【榊淳司 マンション業界の秘密】管理組合の“悪事”野放し… 時代遅れ「区分所有法」の問題点 (1/2ページ)

 分譲マンションという住形態は、管理運営の制度がやや時代遅れだ。50戸のマンションなら通常は50人の区分所有者がいる。その50人の中で民主主義的に管理を行いなさい、と定めているのが区分所有法である。

 この区分所有法が今や完全に制度疲労を起こしている。現状に合っていないのだ。私から見ると、問題点は大きく2つある。

 ■“悪意”想定せず

 第1は、悪意の管理者が出現することを想定していない。分かりやすく言うと、管理組合を恣意的に支配して、その利権を私物化する管理者に対して、同法の範囲で対抗するのは難しい。

 私のところにはマンションの区分所有者からさまざまな相談が寄せられる。管理組合の理事長が管理費や修繕積立金を横領している…という類の内容も少なくない。しかし、そういった疑いがある場合に、区分所有者が疑惑を暴き、是正させるというのは同じマンション内の居住者という立場からすると、困難を極める。

 今の区分所有法では、悪意の人物が理事長になり、長い期間居座り続ければ、最悪やりたい放題になる。だから、管理組合の資産を横領しても、それが区分所有者の調査によって即座に発覚するというケースはまれだろう。

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