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【一生働く!】職種を絞ったシニア活用事業 「65歳以上を無料で紹介・派遣」新しい試み (1/2ページ)

★雇用編・アデコ(2)

 昨年、シニア人材活用のための2つのプログラム事業を東京都から受託した総合人材サービス会社のアデコ(東京都千代田区、川崎健一郎社長)。2つ目の事業は65歳以上のシニアを無料で紹介・派遣するという新しい試みだった。

 ■「東京キャリア・トライアル65」

 経験のある65歳以上のシニアの派遣就業を東京都が全額負担し、都内の企業を活性化することを目的とした事業の「東京キャリア・トライアル65」は、昨年8月にスタートした。

 特に、派遣就業期間を最長2カ月とし、その間の派遣人件費や通勤交通費を東京都が全額負担するという思い切った内容で、派遣労働者が企業側と直接雇用契約を締結する場合も紹介料は一切なし。また、事務職・営業職・IT職などのいわゆるホワイトカラーの経験と知識を持ったシニア求職者を紹介するという、職種を絞ったシニア活用事業である。

 「事務職・営業職・IT職だったシニアの方が、定年後にホワイトカラーの仕事を探してもなかなか見つからないのが実情です。ですから2カ月間、サービス料金を無償化してトライアルをしていただく。ただ無料とはいえ、65歳以上を受け入れる企業があるのか確信はありませんでした」と、同事業の担当者・稲見広之さん(36)は話す。

 企業側はこれらの職種では若年層を取りたいという考えが根強く、シニア採用には消極的なのだ。

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