記事詳細

【男のみ・だ・し・な・み】日本の夏には団扇だ! どんなシーンでも様になる「おしゃれな小道具」 (1/2ページ)

 団扇(うちわ)は一年中日常生活に役立っていて単にあおぐだけでなく、花火大会や盆踊りでは日本の風情をより楽しむおしゃれな小道具になっている。

 バーベキューで火を起こすときや、家で手巻き寿司を作るのに必要な寿司飯を冷ますときに、また虫を追い払うなど涼を取る以外にも大活躍している。

 街中では広告媒体としてスポンサーや商品名を書かれているものを配布しているし、コンサート会場ではお目当てのアイドルの名前や写真入りの大きな団扇を若者がうちふっている。

 団扇は古代エジプトや中国の出土品にたくさん見られ、日本では古墳時代の遺跡から柄の長い木製のものが出土している。有名なものでは1972年に奈良県明日香村で発見された高松塚古墳の壁画に、今のような丸い形で長い柄のついた団扇を持つ女性像が描かれているのを覚えているだろう。

 団扇は中国から渡来したものといわれていて、団扇の団は丸いものを意味する(団子とか団栗=どんぐりなど)言葉で、扇は風をあおぐという意味なので、丸い扇つまり団扇というわけである。

 飛鳥時代から鎌倉時代までは公家や役人、僧侶たちの威儀具としての役割として使われていた。戦国時代には指揮用の軍配団扇が登場しているが、これは大相撲の行司が持つ軍配として今に残っている。室町時代になって今のような形のものになったが、庶民の生活に普及したのは江戸時代になってからである。団扇は中国から入り日本のものになったが、安価なプラスチックのもののほとんどが中国製とあって縁が切れないようだ。

 写真の団扇は日本橋高島屋S.C.(03・3211・4111)本館7階和洋食器売場の「銀座たくみ」コーナーにあった国の伝統的工芸品に認定されている作家ものの丸亀団扇で、丸亀は全国生産の90%を占めている。

関連ニュース