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【セカンドキャリアの達人に聞く】「諦めることは忘れた」年俸120円“最年長”Jリーガー! ジーコ氏の記録抜き41歳デビュー (1/2ページ)

★(2)サッカー選手・安彦考真さん

 「何事も始めるのに遅すぎることなんて無い」

 この聞き慣れた言葉を本気で信じきれる人は、どれほどいるだろうか。 今年3月、Jリーグ史上最年長デビューを果たしたのがJ3「横浜スポーツ&カルチャークラブ」の安彦考真(あびこ・たかまさ)さん。41歳1カ月9日でのJリーグ初出場は、Jリーグ創設の1993年にジーコ(鹿島)が記録した40歳2カ月13日を抜いての最年長記録更新だ。

 チームメートの多くは20代。スピードや体力の違いを感じつつも、自分を奮い立たせ、地に這いつくばった姿も含めて全てをさらけ出し、サッカーを通じて自分の世界観を多くの人に伝えたいと安彦さんは考えている。

 「20代のがむしゃらさはきれいだけど、オッサンの汗水は目も当てられない(笑)。でも、希望にもなるんじゃないかな」

 チームとの契約年俸は、わずか120円(120万円ではない)。チームとは別の企業と年間240万円でプロ契約を結んでいる。

 安彦さんがサッカーを始めたのは幼稚園の時。新聞配達で渡航資金を貯め、高校生でブラジルに留学。その後、ブラジルのプロチーム、グレミオマリンガFCと選手契約したものの、開幕前に負ったケガの影響もあり、契約は解除された。

 「日本に戻ってきた時には、意気揚々と、ブラジル帰りでキングカズ(横浜FC、三浦知良)さんを彷彿させるくらいのつもりだったんですが、いざJリーグのテストを受けてみたら、箸にも棒にもかからなくて」

 しかし、自分の実力が足りなかったことや、テストの空気に怖じ気づいてしまったことに、正直に向き合えなかったという。

 「落ちた理由を、縁とかタイミングとかそういうことにして」

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