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【新・兜町INSIDE】年金買い再開か…「GPIF」3・5兆円買い余力

 公的年金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や公務員共済がこのほど、今年3月末時点での運用状況を公表した。単純計算では、日本株を3・5兆円ほど買い増す余力があり、株価の強力な下支え役となりそうだ。

 GPIFの資産額は164兆円。内規で定めた「基本ポートフォリオ」では、このうち国内債券など安定資産で35%を運用。さらに国内株と海外株に各25%、海外債に15%の資産を振り向け、高い利回りを狙うことになっている。

 3月末データでは、海外の株式と債券が値上がりし、基本ポートフォリオを超える金額が4兆円を上回る。一方、国内株の組み入れは23・6%にとどまり、これを25%ちょうどに引き上げるとすれば、2兆4000億円近くの買いが必要になる。

 GPIFとは別に、地方と国家公務員の2共済と学校職員向けの日本私立学校振興・共済事業団も株式の組み入れ比率が計画値を下回っており、こちらも1兆円規模の買い余力がある。GPIFとともに、安値買いのタイミングを狙っているとみられる。

 【2019年7月12日発行紙面から】

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