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【定年起業への挑戦 実践編】隙間時間にコツコツ「不満」買い取り 「社会とのつながり」感じられる副業 (1/2ページ)

 定年後を見据えて副業を始めたいと考える人も多いだろう。ところが、実際にはなかなか踏み出せない人が多い。大げさに構えず、報酬は高くなくても隙間時間に気楽に取り組めるようなことからはじめてみるのも一つの方法だ。

 たとえば「不満買取センター」(https://fumankaitori.com/)というサービスがある。これは、無料会員に登録後、日常感じた不満を投稿すると、それぞれ1~10ポイントで買い取ってもらえ、500ポイントたまると500円分のAmazonギフトと交換できる。不満買取センターを運営する株式会社インサイトテック代表取締役、伊藤友博氏(45)に聞いた。

 現在不満買取センターの登録会員は40万人を超えるという。メールアドレスと性別、生まれ年、都道府県、職業、未既婚、子供の人数、世帯年収を登録すればよい。住所氏名など個人の特定につながるデータは収集しないので安心だ。現在は主婦の登録者が多い。「シニア世代(55歳以上)の方は全体の8%にすぎません。ぜひ登録して不満を販売してください」(伊藤氏)

 どんな不満でもいい。たとえば、ある施設でトイレの場所がわかりにくいとか、ある食品を購入したら袋が開けにくかったなどと投稿すれば、AI(人工知能)が内容を査定し買い取りポイントを付与する。

 「単なるクレームではなく、こうしたらもっと良くなるんじゃないかという内容の濃い不満は高く査定されることが多いです」

 実はインサイトテックは、最先端AIを駆使した文章解析技術を持つ。消費者から収集したデータを解析して顧客企業に提供、サービス改善や商品開発に生かしてもらうのが本業だ。付与されるポイントも楽しみだが、自分の不満が何かに役立つという「社会とのつながり」を感じられる副業かもしれない。(取材・構成 藤木俊明)

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