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【新・兜町INSIDE】「ETF」購入で日銀が実験? 黒田総裁発言も憶測呼ぶ

 日銀は先週、株価が下落しているのに上場投資信託(ETF)購入を見送る前例破りに出た。同じ日に黒田東彦(はるひこ)総裁がETFについての発言を微妙に修正しており、市場関係者は「株式市場が安定してきたので、日銀が来年のETF購入減額に向けて実験した可能性がある」(銀行系証券のアナリスト)と指摘する。

 日銀はこれまで、午前の取引終了時点で東証株価指数(TOPIX)の下落率が0・45%を超えるとETF購入を実施してきた。ところが19日はTOPIXの前場終値が0・5%安だったが、ETF購入はゼロ。

 同日は黒田総裁が参院財政金融委員会に出席。黒田氏は現行6兆円のETF購入枠について、これまでの「目標額」から「めど」に言い換えている。総裁ら幹部発言の一字一句について一貫性を持たせるのが日銀の伝統だけに、単なる言い換えではなさそう。

 このため、市場では「日銀は金融政策決定会合を経ずにこっそりETF購入を減額し、年6兆円は株価暴落時の備えに格下げする」との見方が広がっている。

 【2019年11月25日発行紙面から】

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