記事詳細

【サラリーマンサバイバル術】保育士の仕事で土日はいつも自宅で準備…休暇中の「持ち帰り残業」は労働時間? (1/2ページ)

 【Q】保育士の仕事をしています。新学期は音楽会や豆まき、ひな祭りに卒園式と、短期間にイベントが集中するため、土日はいつも自宅に仕事を持ち帰って準備しています。これは残業として申請していいのでしょうか?(20代・女性)

 【A】IT関係や、相談者のような保育士、教師といった職業には「持ち帰り残業」が多いと聞きます。

 「働き方改革」や「残業削減」といった号令のもと、パソコンの電源が定時でシャットダウンされ、オフィスが一斉消灯される組織もあります。ただ、仕事の効率化がされず、担当する業務量も変わらなければ、納期との兼ね合いで、いわゆる「持ち帰り残業」にならざるを得ません。

 持ち帰り残業が労働時間とみなされるかどうかは、個別の事情によって判断が変わってきます。

 一般的に、プライベートな時間や空間の中で、個人の自由意思で行われる行為まで労働時間というのは難しいです。しかし、労働者の行為が「使用者の指揮命令の下に置かれている状態」で行われている場合は、労働時間にあたります。

 過去の裁判例や行政解釈では、業務量や納期など使用者の指示が、客観的にみて通常の就業時間・職場内では処理しきれないような場合や、引き継ぎ相手がいないなど、持ち帰り残業をせざるを得ない状況を、使用者が把握しているのに対策を講じていない場合、「黙示の指示」、つまり使用者が残業を容認しているとして、労働時間にあたると判断されます。

関連ニュース