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【経済快説】株式市場で注目度が高まる「ESG投資」 個人投資家はどう見るべきか (1/2ページ)

 近年、「ESG投資」という言葉を聞くことが増えた。メディアで取り上げられる回数が増えており、世界的に盛んだとの触れ込みだ。

 ESG投資とは、環境・社会・ガバナンス(企業統治)の頭文字を取った投資方法に対するネーミングで、これらの3要素を反映させる運用のことを指している。例えば、これらの3要素にあって望ましい企業に重点的に投資したり、あるいは望ましくない企業を除外したりする。

 仮に、望ましくないと評価されると、その企業の株式は売却されて株価が下がる公算が大きいので、経営者がこれを嫌って、経営を改めるような効果を期待している。投資を巻き込んだ一種の社会運動の側面もあるが、投資としてもESGが有効だとして、その種の運用をビジネスにしようとする意図が運用業界の側にはある。

 具体的には企業のESGの側面を評価して好ましい企業を選んだ株価指数を作り、この指数に連動する運用(インデックス運用)を行うような運用商品が開発されている。

 企業の経営にとっては、環境も、社会も、企業統治も言うまでもなく重要だ。株式を評価するにあたって、これらの側面を評価することはESG投資を標榜(ひょうぼう)しなくても「もともと当然」のことだ。加えて、株主でもある投資家は企業との対話や議決権行使でESGを意識するのも当然にすぎない。

 普通の運用にあって当然のことなのに、なぜわざわざ「ESG投資」を標榜するのか。運用会社やESG評価のコンサルタントなどが、年金基金や個人向けにこれをビジネスにしたいと思っているからだろう。

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