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【バフェットの次を行く投資術】米国経済の成長でインデックスファンドを買う!

 バフェットは、1930年生まれだから今年90歳であるが、まだまだかくしゃくとしている。しかし、60歳を過ぎた頃から「トラック問題」として自分が死んだ後の問題を論じていた。その内容は有名な「バフェットからの手紙」に詳しく書かれているが、まず大きな問題は、バークシャー・ハサウェイにおける自分の後継者をどうするかということである。この点は数十年にもわたる試行錯誤の末、昨年あたりにようやく固まった。ぎりぎりセーフというところだろうか…。

 一人ではバフェットの役割をすべて果たしきれないということで、部門ごとに後継者を選ぶ方向で進んでいたのだが、最も難航したのが「運用担当者」の後任である。何回も暫定的な指名をしたのだが、その都度、スキャンダルなどで消えていった。

 率直に言って、現在の運用担当者も、バフェットの後継者としての資質は十分ではないと思う。なぜなら、最近のバフェットのアップルなどへの傾斜は、後継者の考えが反映しているが、誤っていると考えるからである。バフェットは承認しているだけで、元々あまりノーとは言わない人物だ。

 大変残念なことだが、バフェットのように傑出した人物はめったに現れないし、もしいたとしても、バフェットの遺産を引き継ぐのではなく、自らで道を切り開くであろう。

 もう一つのバフェット個人の遺産配分だが、ほとんどすべてを慈善団体に寄付することになっている。残りのわずか、といっても普通の個人なら何回でも人生を送ることができる金額が家族に配分されるが、夫人への遺産は、米国債と手数料の安いS&Pのインデックス・ファンドで運用するよう指示されている。前回述べたようにファンド(投資信託)には否定的なバフェットだが、米国の将来の繁栄を固く信じている。だから経済の成長とともに株価も上昇することを見込んで、インデックス・ファンドを指定したのだ。(人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩)=敬称略

 【2020年2月27日発行紙面から】

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