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【経済快説】“コロナ・ショック”も株価の回復は案外早い? 過去の暴落と比較すると… (1/2ページ)

 前回の本連載で株価の「乱高下」を取り上げたが、先週はさらにその上を行く株価変動だった。

 ニューヨーク市場のダウ工業株30種平均が月曜日には2013ドル暴落して下落値幅の新記録を作ったが、木曜日には2352ドル下落して短期間で記録を更新した。一連の株価下落は将来「コロナ・ショック」とでも呼ばれるようになるのだろうか。

 ところが、金曜日には1985ドル上昇した。こちらは1日の上げ幅として史上最大だ。わが国の株価も米国の株価の影響を大きく受けて上げたり下げたりを演じた。

 先週木曜日の2352ドル安は率にして10%弱で、1日の下落率としても市場第2位だ。ちなみに1位は1987年に起きた「ブラックマンデー」の22%強だ。

 米国の株価暴落では、このブラックマンデーに加えて、古くは29年に起きてその後の大恐慌のきっかけとなった暴落(初日は木曜日で「ブラックサーズデー」と呼ばれた)、加えていまだ記憶に新しい2008年のリーマン・ショックの際の暴落が有名だ。リーマン・ショックは「金融危機」を伴い世界的な景気後退をもたらした。

 今回の株価下落の状況を過去の暴落と比較すると、ブラックマンデーに近い。ブラックマンデーでは、株価下落自体が自動的な株式の売却を誘発しての連鎖が起こり、下げ幅が拡大した。今回も、新型コロナウイルス感染症の経済的影響が懸念されるという明確な原因はあったが、株価の下げがHFT(高速取引)業者の株式売りの連鎖を呼び、下げ幅が拡大するに至った。

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