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【経済快説】相場暴落時の格言「キャッシュ・イズ・キング」 コロナ問題で危機に瀕する企業の資金繰り (1/2ページ)

 ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は今月9日に2013ドル安、12日には2352ドル安、16日には2997ドル安と1日の下げ幅の記録を短期間に連続して更新した。

 米国の社債と、社債によって調達された資金により割高に買われた株価のバブルは、まだしぶといのではないかと思ったが、新型コロナウイルスの感染が欧米に広がったことによる経済的悪影響への恐怖と、並行的に生じた原油価格の急落が金融不安につながるのではないかという懸念に抗する術がなかった。2000年のネットバブル崩壊、08年のリーマン・ショックのような「バブルの崩壊」として、今回の事態を理解することが適切だろう。

 バブルの崩壊が経済に影響を与えるプロセスには3つの段階がある。

 (1)流動性危機(2)安全資産への逃避(3)不良債権による信用収縮だ。現在起こっていることは、第1番目の流動性危機である。

 この間に特徴的だったことが2つある。通常は「リスク・オフではドル安」のはずのドルが高かったことと、日頃は安全資産とされる米国債や金が売られたことだ。これらの現象の背景は以下のように理解できる。

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