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【シニアライフよろず相談室】「おひとりさま」の不安を解消する死後事務委任契約 (1/3ページ)

 シニアライフよろず相談室理事の高橋遼太氏(明成法務司法書士法人代表社員)が解説する実務経験豊富な司法書士の立場から見た相続・終活の論点。最終回の今週は、「おひとりさま」の不安を解消する「死後事務委任契約」について。

 「おひとりさま」という言葉の定義は今ひとつ曖昧です。ここでは、「未婚または離婚・死別等により配偶者がおらず、子供もいない方」と定義し、話を進めていきたいと思います。

 先週、「兄弟姉妹が法定相続人となる相続の場合、遺言書が強い味方になる」とご説明しました。配偶者も子供もいない「おひとりさま」は、多くの場合、兄弟姉妹が法定相続人となります。

 ただ、「私の遺産は3人の兄妹に平等に相続してほしい」という風に考える方は少数派で、「何かと面倒を見てくれる末の妹にだけ遺産を渡したい」「兄弟姉妹に遺産を渡すくらいなら、共感しているNPO法人に遺贈寄付したい」というようなご相談をいただく機会が多いのが事実です。兄弟姉妹には「遺留分(法律で認められた最低限の遺産の取得分)」がないため、このようなご要望は遺言書を作成しておけば実現できるということは、先週ご説明した通りです。

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