【図解で分かる「決算書」の仕組み】ニトリHD、30期連続で増収増益の快進撃のウラ 独自開発「Nクール」「Nウォーム」シリーズも好調

2017.04.19

(1)貸借対照表
(1)貸借対照表【拡大】

  • <p>(2)損益計算書</p>
  • <p>(3)キャッシュ・フロー計算書</p>

 本日は、インテリア用品の企画・販売のニトリホールディングスをピックアップする。同社の直近の実態はどうなっているのであろうか。2017年2月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合が80%以上もある。有利子負債はほとんどなく、過去の利益の蓄積である利益剰余金が多額に積み上がっている。安全性の面は全く問題ないだろう。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率が約16%、当期純利益率も12%以上という高収益企業である。

 円安による原材料価格の高騰や物流コストの上昇といった逆風の経営環境であったが、原価低減などで採算が改善し、収益力がさらに上昇した。また、前の期から引き続き、独自開発した「Nクール」「Nウォーム」シリーズなどの高機能寝具の販売が好調だったことで、売上高も12%増の5129億円に達した。この結果、同社はなんと30期連続の増収増益を達成した。

 最後にキャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。本業での現金の稼ぎを示す営業C/Fが大きくプラスで、前の期と比べても大きく伸びている。新規出店などでキャッシュを投資に回しているが、それでも資金は潤沢にある。

 留まるところを知らない同社の快進撃に、今後も注目である。 (川口宏之)

 ■かわぐち・ひろゆき 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

 
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