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【板垣眞理子 LA発 芸能Watch】アカデミー賞も王手!主演女優マクドーマンド怪演の映画「スリー・ビルボード」 (1/2ページ)

 新年恒例の映画賞シーズンが到来した。その一つが、セクハラ撲滅の「タイムズ・アップ」(時間切れ)運動を支援するセレブらの黒いドレスで埋まったゴールデングローブ(GG)賞。ドラマ部門の主演女優賞では、メリル・ストリープら強敵を抑え、「スリー・ビルボード」(日本公開2月1日)のフランシス・マクドーマンドが選ばれると、場内から納得と賞賛の喝采が沸き起こった。

 アクの強い性格俳優の彼女が出ると作品に深みが増す。夫のジョエル・コーエン脚本、監督の「ファーゴ」(1996年)の個性的演技でオスカー主演女優賞を獲得。アカデミー賞(映画)、エミー賞(TV)、トニー賞(舞台)の3冠を達成した彼女に、今回GG賞も加わったわけだ。

 「スリー・ビルボード」で彼女が演じるのは、7カ月前に娘を強姦され殺され死体を焼かれた悲劇のシングルマザー、ミルドレッド。絶望の彼女は、犯人を割り出せない警察に怒り、ミズーリ州の田舎町の自宅近くの道路沿いに並ぶ3つの巨大広告板を借り切る。

 「まだ逮捕できないの?」

 「どうしたの、ウィロビー保安官?」

 「レイプされながら死んで行った」

 痛烈に警察を批判した広告板は物議を醸すが、彼女は意に介さない。

 ミルドレッドに攻撃されるウィロビーだが、彼女の悲しみを理解し、全力を尽くしていると弁明する。がんに侵されたウィロビーの吐血がミルドレッドの顔にかかった時、彼女は彼もまた苦しみの最中にいることを知るのだ。いつもはタフガイを演じるウディ・ハレルソンのソウルフルな演技が心に染みる。

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