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なぜ?仏で女優たちがセクハラ擁護発言 「役をとるためその気にさせる女優は多い」

 アメリカでは昨年来、セクハラ被害に抗議する女性たちの声が日増しに強くなっている。しかし不思議なのはフランスでは、女優たちからセクハラ擁護発言が上がっていることだ。

 フランスでもハリウッドのセクハラ騒動は報じられているが、今月9日、『昼顔』で知られる女優、カトリーヌ・ドヌーヴ(74)ら100人の女性が「ル・モンド」紙に、セクハラ被害を訴える女性たちを批判する声明を出した。

 さすがに集中砲火を浴びると、ドヌーブは「リベラシオン」紙で、セクハラの被害女性に謝罪したが、女性を口説くのは殿方の自由、という姿勢は崩さなかった。

 BBことブリジッド・バルドー(83)も17日、「パリ・マッチ」紙で、ワインスタインを告発した女優たちの言動を「売名行為」と批判、「役をとるためにプロデューサーをその気にさせる女優は多い」とまで発言したのだ。

 こうした背景には、米仏で「男と女」の関係についての考え方の違いがある。ドヌーヴと共に声をあげた「20ミニッツ」映画記者、キャロリーヌ・ビエ女史は「例えばロマン・ポランスキーの若手女優へのセクハラは責められる、だが映画の評価は変わらない」と語る。

 男女の関係は個人的なことで、仕事の評価とは別だととらえているのだ。優秀な映画製作者らが「魔女狩り」のように名誉を傷つけられ、仕事に支障をきたすことを危惧しているともいえる。

 フランスでは3月2日、セザール賞の授賞式がある。そして5月8日からは第71回カンヌ国際映画祭が開催される。これから、さらにどんな発言が飛び出すのか。(小張アキコ)

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