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佐野元春、粋なバンドと届ける魂のライブ (1/2ページ)

 生のエンタメに接すると、どうしてもこれだけは書き残しておきたいという衝動に突き動かされることがある。ミュージシャンの佐野元春(62)の東京公演(1日、東京ドームシティホール)はまさにそうだ。

 最新アルバム「Maniju(マニジュ)」を引っ提げて2月2日から始まった全国ツアー(6都市7公演)の最終日。時間きっかりの午後6時半、ステージに佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドが現れた。

 細身のしなやかな輪郭が、かっこいいという言葉を使うしかないくらいかっこいい。

 佐野がステージで何度も言及したが、ザ・コヨーテ・バンドとの活動は13年目で最も活動期間が長くなっている。佐野を聴き育ったミュージシャンとの間が心地よさを届ける。粋なバンドだ。

 1曲目の「境界線」から1階席は総立ち。客席は同時代を生きたファンが多いが、若い世代も。中には母親と娘、父親と息子の姿も! 家庭内で佐野の音楽が受け継がれているかが分かる。

 ライブは2部構成で、1部は「マニジュ」以前にザ・コヨーテ・バンドで発表した楽曲が中心。1部のおしまいに「2部では『マニジュ』の曲をたっぷり演奏します」と佐野の予告通り、ほぼアルバムの収録順にセットリストが組まれていた。

 声がしっかりと届く。音楽に言葉がかき消されない。ソングライターとしての自分をボーカリストの自分が最大限に引き出すかのように、「マニジュ」を貫くポップでロックなナンバーを再現。

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