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【テリー伊藤 狸の皮算用】今後は“つまらない作品”ばかり受賞? ノーベル文学賞&アカデミー賞のセクハラ問題 (1/2ページ)

 例えば渡辺淳一がスケベじゃなかったら、不倫をテーマにしたエロス作品「失楽園」は生まれなかったんじゃないか。石原慎太郎も何かもんもんとした気持ちがあったから、「太陽の季節」の障子破りシーンを描くことができたんじゃないか。

 三島由紀夫も川端康成も、心をかき乱される何かが、作品を生むマグマになっていたはず。文学を生業とする人たちは、皆、エロい気持ちを持っているということ。好きな人に気持ちを伝えられない感情のうずきを、原稿用紙にぶつけているんだと思う。

 ノーベル文学賞の選考をするスウェーデン・アカデミーが今年の文学賞の発表を見送ったというニュースを聞いて、素人ながら、こんなことを考えた。

 アカデミーのメンバーだった詩人の夫によるセクハラや性的暴行疑惑、そして妻から得た受賞者名を事前に漏洩(ろうえい)した疑惑が浮上し、アカデミーの対応の甘さなどに反発したメンバーが次々に辞意を表明している。世界で広がるセクハラ告発運動「#MeToo」などに触発され、セクハラ行為がノーベル文学賞まで直撃したわけだ。

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