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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】たとえ1000年生きても人生は一瞬… 信長が好んだ敦盛「人間五十年」の意味を考える (1/2ページ)

 先月末に50歳になり、改めて、織田信長が好んだ曲舞、敦盛の節「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」の意味を考えるようになった。

 誤解されがちだが、この曲舞は、当時の平均寿命である50年を短いとはかなんだのではなく、50年は天上界ではたった1日のことであり、人間の人生など、一瞬で消えゆく霧のようなものだという意味だ。

 自分の人生を振り返るとき、今は20歳を過ぎた娘を初めて抱き上げたときのことを思い出す。

 看護師さんから、タオルに包まれたピンクの塊を渡され、恐る恐るのぞき込むと、どこか自分に似ている小さな顔が奇怪にうごめいていた。

 その謎の塊が、今や大学生になり、私が関わっている劇団でも芝居をしていて、酒を飲むと私に1970年代の劇団のごとく「演劇論」を吹っかけてくるようになったのだから、まさに驚きである。

 その娘との初めての出会いから今までという20年は、私の感覚では、まさに「夢幻のごとく」である。

 しかしそれがもう一度繰り返されると、私は70歳になってしまう。多少は元気であろうと、今のようにオフロードバイクを自在に操るような、肉体を有しているかは保障外である。

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