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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】紀州のドン・ファンが残したもの… 死して日本の男たちの目を覚まさせた (2/2ページ)

 どうした心境の変化なのかと尋ねると、やはり一連の事件報道や、若い妻へのインタビューなどを見ていたら、二十歳そこそこの女性が、50過ぎの臭いオッサンに本気でホレるわけがないという現実に目が覚めたというのだ。

 また、紀州のドン・ファンほどにお金を使ってもあの結末なのだから、それより財産のない自分はもっと悲惨な結末になりそうだと思ったとも。

 かのドン・ファン氏は自著で、その財と女をことさら大きく誇示したが、もしかすると彼が最も誇るべきことは、死して、日本全国の「男」たちに対して、幸せの意味を再考させたことかもしれない。

 彼がどこまでドン・ファンであったのかは疑問があるが、死して、そこまでの啓蒙(けいもう)活動を成し得たのは確かだ。やはりただ者ではない「男」である。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。主な出演番組は「アウト×デラックス」(フジテレビ系)など。