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【高須基仁 人たらしの極意】現代の大相撲に一泡吹かせる 瀬々敬久監督「菊とギロチン」 7月7日全国公開 (1/2ページ)

 瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)監督・脚本の新作映画「菊とギロチン」が7日全国公開される。5月公開の「友罪」も、「酒鬼薔薇事件」を連想させる問題作で、瀬々監督は今や飛ぶ鳥を落とす勢い。京大出身の58歳。90年代は“ピンク四天王”と呼ばれるほど、ピンク映画に加担し、私もよく見ていた。

 「菊とギロチン」は、大正時代に女相撲の力士とアナキストが、もし出逢っていたら、というキテレツな興業の実態を絡め実に面白い。

 東出昌大が演じる主人公の青年アナキストらが所属するギロチン社について瀬々監督は、「ドジで間抜けでろくでもない存在だが、世の中を変えたいという思いがあった。だが、浮ついている。だから体を張って生きてきた女相撲の世界と結びつけて映画を作った」と語っている。

 まさに虚実ないまぜ。イケメンの東出はミスキャストかと思いきや妙にピタリとはまっている。ナレーションの永瀬正敏もいい味を出している。

 ギロチン社が掲げる反骨の理想と、デタラメなアウトロー集団の矛盾を問いながら、189分にわたる長尺を見た。

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