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【中本裕己 エンタなう】「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」 期待ハズレなんてとんでもない!ワクワクする冒険譚

 人気作品ほど粗探しをして玄人ぶる人種はいるが、ネット上の厳しめの声に反して映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(公開中)は面白かった。全米の興行成績が期待ハズレとも聞くが、そんなの無視してよい。“知られざるエピソード”を描く外伝として作られた本作は、シリーズの原点に返ったようなワクワクする冒険譚で、屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日が明かされる。

 主演に抜擢されたオールデン・エアエンライクが、元祖ソロ役のハリソン・フォードに似てないとの評もあるが、気にならなかった。荒野の西部劇さながらのガンアクションや、悪党征伐のチャンバラ、ドロイドまで参戦しての宇宙異生物バトルロイヤル、そして渡世人が一発逆転を狙う賭博シーンなど、息つく暇のない“斬った張った”を気負わず好演している。

 副操縦士で愉快な相棒のチューバッカや、ガラクタ感満載の宇宙船ミレニアム・ファルコン号と出会うエピソードだけでもチケット代の半分以上は回収できる。さらに、一匹狼を気取りながら義侠心や色恋に翻弄されるハン・ソロの生真面目な青臭さは、任侠映画にも通じる精神だ。

 公開約1年前に、「意見の相違」から監督の途中降板があった。引き受けたロン・ハワード監督は、「ダヴィンチ・コード」などで知られる名匠で、黒澤監督作品の影響を受けている、と公言している。この映画、意外と日本人こそが楽しめるのかもしれない。(中本裕己)

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