記事詳細

【ぴいぷる】スターダスト☆レビュー・根本要 還暦超えて思う“全力で脱力” 「町の定食屋さん」に来る感覚でライブに参加して! (2/3ページ)

 6月にリリースした新アルバム「還暦少年」は「先祖返りじゃないけど、バンドであることにとことんこだわったアルバム」と自負する。

 サウンドは、デビュー間もない80年代半ばをほうふつとさせる。ロックバンドだから、かっこいいギターのリフにもこだわった。それでいて、大人になった顔ものぞく。タイトルからも分かる通り、メンバーはアラカン世代だ。

 「ここ5年で一番感じるのは“全力で脱力する”ことが大切だということ。小田(和正)さんから、いつも『要、お前いつもリハのほうがいいな』って言われるんですよ。僕は自分のことを“ブルペン投手”って呼んでいてね。ブルペンだと150キロ出るんだけど、本番だとバカスカ打たれちゃうみたいな」

 本番で力が入ると、声が通らなくなる。

 「ステージで適当に歌うって難しい。で、極意は1曲目に力を抜くこと。最初高めで入ると、それが基本になるから、後半がしんどい。だから最近の1曲目は発声練習から始めているんです。即興で歌うの。すると声が通る。まだまだ発展途上だなって面白くて」

 サングラスを外すようになったのも、変化のひとつ。

 「昔はルックスを隠そうとしていたの。でも最近、その意味が分からなくなってね。かっこよくもないし、気取りばかりがみえて。それで外したら、逆にMCがうけるようになってね」

 37年間、第一線を走ってきたが、バンドとしては「ヒット曲がない」と自認する。もちろん「夢伝説」や「木蓮の涙」「今夜だけきっと」といった代表曲はある。

 「チャートでいうヒットがないの。でも、スタレビって有名になりたいと思っていないレアケース。若いミュージシャンにも『売れずに30年生き残る方法は知っているけど、売れるにはどうしたらいいかは分からない』って言ってるから」

 もちろんデビューしたころはヒット曲を出したいとも思った。

関連ニュース