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【板垣眞理子 LA発 芸能Watch】アレサ・フランクリンとジョン・マケイン、2人の葬儀に見る米国の“今” (2/2ページ)

 一方、マケインは死期を悟り生前に葬儀を計画していたという。ベトナム戦争で捕虜になり激しい拷問を受けながらも5年半後に生還した同氏を「英雄ではない」と侮辱したトランプ大統領の招待はなし。

 ジョージ・W・ブッシュ元大統領とバラク・オバマ前大統領には弔辞を依頼。前者は大統領予備選で、後者は大統領選で敗れた相手だ。

 ワシントン大聖堂での葬儀で、オバマ氏は「僕らは意見も異なり激しく議論を戦わせたが、いつも同じチームにいた」と国民の分断を狙う現政権をチクリ。「今の政治は大言壮語や侮辱、嘘がまかり通っている。大胆を装うのは恐怖の表れ。ジョンは“われわれはもっと大きく、より良い国民”と信じていた」とも。

 ブッシュ氏も「ジョンは権力の乱用を嫌い、偏狭で尊大な人間を許せなかった」。葬儀では誰も一度もトランプ氏の名を口にしなかったが、氏を暗示したことは明らか。「父の米国は“再び偉大に”する必要はない。なぜなら米国はいつも偉大だったから」。トランプ氏のスローガンを否定する、マケイン氏の娘でTVホストのメーガンさんの涙ながらの言葉に拍手がわき起こった。

 希望通りのセレモニーに、天国の2人は満足しているはずだ。(板垣眞理子)

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