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【サザンオールスターズ40周年への轍】1979年 評価を一変させた「いとしのエリー」 誰のことを歌ったのか、真相は… (1/2ページ)

★第2回

 インベーダーゲームが大流行し、ソニーからはウォークマンが発売された。国公立大学で共通一次試験が始まった。そして、武田鉄矢主演「3年B組金八先生」(TBS系)、人気アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)の放送が開始された1979年。

 デビュー2年目を迎えたサザンオールスターズは、3月20日から2カ月半に及ぶ全国50カ所を回るツアー「春五十番コンサート」をスタートさせた。そして、このコンサート中に3枚目となるシングル「いとしのエリー」を発表。

 それまでとガラリと作風の変わるこの曲は、ある意味でデビューのとき以上の衝撃をもって受けとめられた。正調バラードの美しいメロディーをソウルフルに歌い上げるボーカル。そしてメロディーメーカーとしての豊かな才能を証明してみせたこの作品から、サザンと桑田佳祐への評価は一変する。

 この曲は、桑田の実姉である岩本えり子さんが結婚して、米国に旅立つときに「もう逢えなくなるかもしれない」という気持ちを歌詞にしたものだといわれている。その一方、原由子にささげたバラードだとも。さらに桑田が敬愛するエリック・クラプトンへの思いだという説もあるが、桑田自身はラジオ番組で「どの説も当時のインタビューで適当に言ったもの」と話しており、諸説エピソードはあるものの真相は「桑田の心の中」と言ったところ。

 それはさておき、当時、最も人気のあったTBS系の音楽番組「ザ・ベストテン」で「いとしのエリー」は7週連続1位を記録。オリコン・チャートでは最高位2位に甘んじるも、28週連続チャートインし続けるメガヒットとなった。

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