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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「晩」》日テレ「やらせ疑惑」から感じる上から目線 (2/2ページ)

 今回の「イッテQ!」もまた、こうした「小さな事実誤認やおもしろく伝える演出」の先にあったのでしょう。でも、制作側に「この程度ならやらせではない」という意識があったのだとすればとても恐ろしいことです。昨今は取材内容がすべてSNSで公開されてしまう時代ですが、海外のことだからどうせわからないと考えたのなら、現地をばかにしていると思わざるを得ません。

 確かに「ブルキナファソの首都からわずか数キロの土地には人の手で飼い慣らされたワニがいる池がいっぱいあるのでいつでも見られます」では番組はおもしろくならないのかもしれません。でも、おもしろいかどうかを一方的に自分たちが決めようという“上から目線”こそ、テレビをばかにしている行為ではないでしょうか。事実を曲げなくても、観光客相手にワニを飼う地元の人を取り上げたおもしろい番組は作れると思うのです。

 今回の「やらせ」が凋落著しいテレビ業界の晩節を汚す事件として刻まれることのないよう、各局は「バラエティーだから許される」という思い込みを改め、誠実に番組をつくってほしいと思います。(み)

 演劇大好きなアラフォー根無し草。最近、体が硬くなってきたのが悩み。

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。11月のお題は「晩」です。