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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】いいことも悪いこともかっこんできてくれるのが熊手なのです (2/2ページ)

 夜店で売られている熊手を見て「これ、頑張って毎年大きくしてこうよ」という妻の一言で、私はふとわれに返り、なけなしの金で本当にゲンコツぐらいの小さな熊手を買ったのです。今年26歳になる息子が、まだ幼稚園の頃だったでしょうか…。

 家に小さな熊手を飾り、家族でかしわでを打ちました。熊手は毎年大きくなっていき、私に仕事も運も人もかっこんでくれました。

 しかし、縁起物だけではなく、突然訪れるトラブルもかっこんでくるのも熊手なのです。私の身辺で起きている事態について「そんなこともかっこんでこないでよ!」と思うのですが、それでは都合が良すぎます。いいことも悪いこともかっこんできてくれるのが熊手なのです。

 そのすべてを受け入れ、乗り越えて「今後も熊手と私を大きくしていくぞ!」と願い、新しい熊手にかしわでを打ちました。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(火曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)、「スナックの歩き方」(イースト新書)など。

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