記事詳細

【中本裕己 エンタなう】恋愛に懲りた男女が毒舌バトル!その果てに…「おとなの恋は、まわり道」

 映画「おとなの恋は、まわり道」(公開中)はタイトルこそロマンチックだが、結婚式に招待された独身中年男とハイミス女の罵倒バトルが延々と続く“恋愛下手”の痛快な一品。

 おひとりさま記録を更新中の男女を演じるのは、54歳のキアヌ・リーヴスと、47歳のウィノナ・ライダー。約90分の上映時間でセリフらしいセリフがあるのは、この2人だけ。4度目の共演とあって字幕が追いつかないほどまくしたてる会話劇の息はぴったり。

 2人は極上ワインで知られる米カリフォルニア南部で開かれるリゾート婚に向かう空港で出会う。「恋愛からは手を引いた」というフランク(リーヴス)は超偏屈者。婚約者に捨てられた過去があるリンジー(ライダー)も毒舌全開だ。花婿は、フランクと絶縁中の異父兄弟で、リンジーを捨てた元婚約者とあって、2人の険悪ムードもマックスになる。

 しかし、小型飛行機、ディナーの席、ホテルの部屋がすべて隣同士で、罵(ののし)り合ううちに、いつのまにか…。ただ、ご都合主義のラブコメとはひと味違う。ワイン畑の外れで本能のまま、まぐわう“青空セックス”のシーンにこだまする2人の叫び声は衝撃的で実に微笑ましい。

 結婚式が終わると再び互いの意地をぶつけ合い、結ばれることなくそれぞれの家路へ。カバンを開けると粋な演出が。ここまでネタバレしてもウイットに富んだ膨大なセリフが映画の肝なので十分楽しめます。(中本裕己)

関連ニュース