記事詳細

【シネマパラダイス】障害者への思い込みを打破! 大泉洋が体重10キロ減らし熱演 「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」28日公開

 自分で集めた大勢のボランティアにサポートされ、目いっぱい自己主張をしながら積極的に生きた鹿野靖明さん(1959-2002年)の実話を前田哲監督が映画化。難病の筋ジストロフィーを患い、首と手しか動かない鹿野を大泉洋が体重を10キロ減らして熱演するのが見もの。上映時間120分、28日公開。

 1994年、北海道札幌。筋ジストロフィーで34歳の鹿野靖明(大泉)は主治医(原田美枝子)の反対を押し切ってアパートに戻り、24時間ボランティアの手を借りて暮らしている。地元病院長(佐藤浩市)の息子で医大生ボランティアの田中久(三浦春馬)も鹿野に振り回されているひとり。ある日、田中に会いに来た恋人の美咲(高畑充希)を新しいボランティアと勘違いした鹿野は、本気で彼女に恋をする…。

 【ホンネ】ボランティアを〈ボラ〉と呼び、やりたい放題にも見える鹿野は「障害者は人に迷惑をかけず静かに生きる」という、社会の勝手な思い込みを打破したかった。でも深夜にバナナを買いに行かせるのはいいの? と考えさせられた。(映画評論家・おかむら良)★★★★

  ★5つで満点

関連ニュース