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【シネマパラダイス】練りこまれた脚本と構成でぐいぐい引っ張る! ドン・ユエ監督の圧巻の長編デビュー作 「迫り来る嵐」

 第30回東京国際映画祭で最優秀男優賞と芸術貢献賞、2018年のアジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞したドン・ユエ監督の圧巻の長編デビュー作。

 1997年の中国。小さな町の古い国鉄製鋼所で保安部の警備員として働くユィ(ドアン・イーホン)は近所で起きている若い女性の連続殺人事件の捜査に首を突っ込み始める。そして、恋人が事件の犠牲者に似ていることから取ったユィの行動が事態を思わぬ方向へと進ませてしまう。

 練り込まれた脚本、当時の中国の雰囲気を代弁する灰色トーンのビジュアル、役者陣の迫真の演技など、見どころ満載。上映時間1時間59分。5日公開。

 【ホンネ】考え抜かれた脚本と構成力、時代と男の人生の被せ方や空気感など、新人とは思えない匠の技で、ラストまでぐいぐい引っ張っていく。フィルム・ノワール好きにオススメ。(映画評論家・安保有希子)★★★☆

 ★5つで満点 ☆は半分

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