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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】平和も平凡もサヨナラ… 次の世代は「最先端」の感覚で時代を切り開け! (1/3ページ)

 忘れもしない、20歳の冬だ。俳優として「首都高速トライアル」という映画でデビューしたばかりだった。

 運転する車のラジオから、昭和天皇の崩御が報じられた。私は車を停め、冬空を見上げながら、新たに始まる時代へと心を馳せた。

 少しして、小渕恵三官房長官(当時)が、分厚いブラウン管の中で「平成」という文字を掲げていた。私はその文字にとてもガッカリとした。

 「平和」が達成されるという意味らしいが、どうしてか私には「平凡」な時代になるという予言としか思えなかったからだ。

 そして、時はバブル全盛でもあった。昭和という、古臭いしがらみを振り切るかのように、世の中は「舞」に踊り出した。しかし、その「舞」が、歓喜であったのか、狂気であったのかは、今もって不確かである。

 あの頃は、20歳の私も世間様も、その「舞」の意味が分からなかった。分からないから仕方なしに踊ってみたということであろう。

 だが2つの元号を生き、3つ目の元号を50代で迎えようとしている私は、あの頃には分からなかったものが大分見えるようになった。

 次の時代は「平和」でも「平凡」でもないはずだ。確実に「乱世」の始まりである。

 そして多くの人々はそれを感じているのに、時代というのは、そんな英知を踏みにじるかのように、濁流のように流れを変えることはないであろう。

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