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【酒井政利 時代のサカイ目】レコ大はもっと「大賞」の重みを 紅白には世代超えたアーティストの出場が必須 (2/2ページ)

 北島の『まつり』は、迫力の中に華があり、平成から次の時代へのにぎやかな橋渡しになった。“サブちゃん”のあの顔は紅白に欠かせない。

 中継のはずだったユーミンが予告なしに会場に現れると、aikoは涙を流し喜んだ。同時にSNSでは「ユーミンの歌でお母さんが泣き出した」「父と母が初デートでのときに車の中で流してた曲らしい」など、SNSで世代間交流を思わせる書き込みが続いた。

 米津は故郷の徳島の美術館からの中継で、無数のロウソクの灯に囲まれての歌唱が幻想的で、お茶の間を魅了。

 紅白対戦が終わった後、最後に登場した桑田佳祐が改めてエンターテイナーとしての才能の豊かさを見せつけた。“サブちゃん!”“ユーミン!”と国民を代弁するかのような敬意を払っての呼びかけは桑田のヒューマン性そのもの。

 新人ではあいみょん、ベテランでは石川さゆりの“歌芸”が光った。キッズショーは家族で見る紅白ならではの演出。『筋肉体操』など人気番組を取り入れたショーも目を引いた。

 紅白には世代を超えて愛されているアーティストの出演は絶対に必須の宝箱。新元号の今年、中島みゆき、玉置浩二のコーラスで歌う井上陽水らのフタを開けてほしい。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 南沙織、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ、矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、その売上累計は約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

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